バランス型ファンドにもさまざまなタイプ
もうひとつ、ファンドによって異なるのが、「各資産にどんな比率で投資するか」です。
大きく分けると……
◆各資産に同じ比率で投資
国内の株式、債券、先進国の株式、債券に25%ずつ、など。シンプルで分かりやすい。一般的にコストも低め。
◆過去の値動きなどを参考に最適と考えられる比率で投資
リスクを抑えながらリターンが得られるように比率が調整されているのが一般的。状況に応じて、一定の範囲で比率が調整されるタイプもある。
◆先々の値動きを予測して臨機応変に比率を調整
各資産の値動きを予測して比率を決定。先行きが不透明な局面では、株式や債券、REITなどへの投資を控え、一時的に資産のほとんどを預金などで管理する大胆なコントロールを行うタイプも増えている。値下がりを抑える効果が期待できる反面、値上がりが抑えられる可能性も。
◆複数のタイプを用意
安定型(債券や国内が多め)、成長型(株式、海外が多め)、安定成長型(安定型と成長型の中間)など、何タイプかが用意されており、無手数料で乗り換えられる。はじめは成長型、お金を使う(解約する)時期が近づいてきたら安定型にするなど、リスク許容度に応じて切り替えるといい。
……といった種類があります。
残念ながら、どの種類がいいとは言い切れません。過去の値動きをベースにしても同じようにうまくいくとは限りませんし、将来予測をするといっても確実に当たるわけではないからです。
等分に分けるものの方が分かりやすくていい、という人もいます。