資産分散を図る

もう一つは、「資産分散を図ること」です。

株式と債券、国内と海外など、種類が異なる資産や、エリアを分けて投資すると、「この資産(エリア)は下がったけれど、別の資産(エリア)が上がった」、または「この資産は大きく下がったけれど別の資産は下げが小さかった」という状況が期待でき、資産全体の値下がりを抑える効果が得やすくなります。

資産分散を図るにも、「投資信託」が便利です。

一部のネット証券では500円(カブドットコム証券)、1000円(マネックス証券)といった額から投資信託の積立購入ができるため、複数の投信を組み合わせて積み立てることもできますが、「もっと手軽に分散投資をしたい」という人なら、「バランス型ファンド」を検討するといいでしょう。

バランス型ファンドとは、複数の資産、エリアに幅広く分散投資される投資信託で、1本で手軽に分散投資ができます。

「どこの、どんな資産に投資するか」は個別のファンドによって異なります。

資産は株式、債券、REITが多く、一部コモディティーにも投資するファンドもあります。エリアは国内と先進国、新興国を含むタイプがあります。

REITとは、不動産に投資して主に賃料を収益とする金融商品のこと。コモディティーとは、貴金属、穀物、エネルギーなどの商品に投資する金融商品です。

いずれも株式や債券とは異なる値動きをする性質があるため、併せ持つことで分散効果が期待できる、というわけです。