ケースバイケースだがなるべく断らないほうが○
取引先との接待は女性ならでは。内藤さんと塚越さんは1人で行かないほうがいいという意見。藤田さんは文例以外に「不調法なものですから、先輩方を差し置いて……」とさりげなくお酒のたしなみがないことを伝える言い方を教えてくれた。
2次会は体調を理由にするとOK。「ただし、あまり体調を理由にして、ビジネスパーソンとしてどうかなと不安に思われても仕方ないので『今後は体調管理に気をつけます』と一言添えれば、マイナスにならなくていいかなと思います」(藤田さん)
女同士のつき合いがからむ先輩たちからのお誘いは、なるべく断らずに参加したほうがよいと3人とも口をそろえる。
「行けないときは仕事が追いつかないとか、お金がないからとか正直に理由を言うのがいちばん。そうしないと私も経験がありますが、見下しているとかつき合いが悪いとか嫉妬されることがあります」(藤田さん)
●補足:断る前に、断りたい理由を理解しておくこと
「なぜ断りたいのか内省し、断った場合のメリットとデメリットまで考えれば、たとえ引き受けても、それほどストレスはたまりません。人は自己決定か相手決定かでストレスのたまり具合は全く違いますから」(塚越さん)
コミュニケーションデザイン研究を行うアップウェブ代表取締役。交渉の仕方は著書『NOと言えないあなたの気くばり交渉術』に。
塚越友子
東京中央カウンセリング代表心理カウンセラー。専門はコミュニケーション論。『辞める前に読む!』のほか、著書多数。
内藤誼人
アンギルド代表取締役社長。立正大学客員教授。実践ビジネス心理学を中心に企業へのコンサルティングも行う。著書は200冊以上。
イラスト=雨月 衣