妊活 ――早めのスタートが◎

●精子老化は35歳から!?

胎児のときに一生分の卵子が作られる女性に対して、男性の精子は生涯にわたって毎日作られます。そのため、精子は老化しないと考える人も多いのですが、最近になって「男性の妊娠させる力も、年齢とともに少しずつ落ちていく」ということがわかってきました。精子の老化がデータで現れ始めるのは、35歳からという医師も。

また、ED(勃起障害)も年齢とともに増加します。一方、若くても精子が作られにくい人も。WHO(世界保健機関)によると、不妊の原因は「女性41%、男性24%、両方24%、原因不明11%」。不妊には、男性側も大きくかかわっていることがわかります。妊娠しにくいようなら、男性も精液検査で精子の状態を調べてみて。

●卵子凍結、駆け込み需要が……

「卵子の老化」が知られるようになり、卵子凍結も注目の対象に。若いうちに凍結し、妊娠を考えたときに融解して精子を注入。受精卵にして子宮に戻します。卵子凍結を行っているのは、30代後半~40代の未婚女性がほとんど。タイムリミットが迫っていると感じた未婚女性が、病院に駆け込むケースが多いのです。

卵子凍結しておきたい?

そこで日本生殖医学会では「卵子凍結は40歳未満を推奨」という指針を発表。妊娠率を考えると35歳以上は20個程度(採卵2、3回分)の凍結が望ましく、費用は卵巣刺激・採卵・凍結・1年間の保存料などで1回25万~30万円。その後も1年ごとに保存料がかかります。また凍結卵子は45歳までに使うよう推奨されています。