受診 ――避妊をやめて1年がひとつの目安

●クリニックの見極めポイント

高い専門性と医療技術が求められる不妊治療。人気のクリニックだからと受診をした人のなかには「高齢を理由に、検査もせずに体外受精を勧められて驚いた」という声も。信頼できる医師との出会いは、納得のできる治療のためには欠かせないもの。

しかし、有名クリニックは予約をとるまでに数カ月の待ち時間がかかることもあり、クリニック選びに悩む人も多くなっています。ひとつの目安となるのが、JISART(日本生殖補助医療標準化機関)が認定している施設であること。日本の不妊治療をリードしている医師でつくられた団体で、科学的に妊娠力を高める治療法を学び合い、高水準にあると認めた不妊治療施設を認定しています。

●卵巣年齢がわかる! 「妊娠力テスト」

最近、注目を集めているのが「卵巣年齢検査」(AMH検査)という、卵巣にどのくらいの数の卵子が残っているかを推定する検査。採血だけで、生理周期のどの時点でも受けられます。結果は「あなたの卵巣年齢は何歳」という数字で示されます。

卵巣予備能力は年齢とともに下降

「結果を受けて、ライフプランを変更し、すぐに妊活を始めた!」という人もいて、「卵子の在庫数」という未来を知ることで、現在の行動を変えることができるのが、この検査の最も大きな特徴です。ただ、これでわかるのはあくまで卵子の「数」。「質」についてはわからないので、結果はあくまで目安と受け止めて。