ビジネスに“女の子らしさ”は不必要
また、よくやってしまうのが曖昧な表現です。今も「ちょっと曖昧な表現」と書いてしまいそうになりました。
×「■■みたいな感じです」
×「もしかしたら……、△△かも知れません」
私の話し方が直球過ぎはしないだろうか、自信満々に受け取られはしないだろうか……。気を遣って柔らかな表現にしたつもりでも、曖昧な表現は、結果として、会話の相手にとっては分かりづらいメッセージになることでしょう。
女性として社会一般的によしとされる行動スタイルが、果たしてビジネスシーンでは正解なのか? それは、男性的に振る舞えということでも、マッチョになれ! ということでもありません。
本書を読んでみて分かりました。仕事で目指すべきは、自信無くコミュニケーションを取ったりせず、また、周囲に好かれようとして不必要に愛嬌を振りまかない、ということです。
因みに、『大人の女はどう働くか?』を初めて読んだ時、夫にも同じチェックテストを試してもらいました。当然、夫は男性なので、全ての項目のテストができたわけではないのですが、私よりは高得点を獲得していました。ショックでした。
それは、彼がたまたまビジネスマンとしてきちんとした振る舞いができていたからなのか、私が「女の子らしさ・少女らしさ」の抜けきらない行動をしてしまっているからなのかは分かりません。
ただ、女性がビジネスシーンで陥りがちな、誤った行動パターンというものは存在するのだろうな……とその時分かった気がします。