限られた時間の中で成果を上げる人には、何か秘密があるはずです。1日の時間の使い方はもちろん、1週間の流れの中でも、仕事と生活の緩急のリズムを上手につくっているに違いありません。8人の時間管理の名人たちにその秘訣を聞きに行くと……

第1子出産後、短大で栄養学を勉強しながら、仕事に子育てにと多忙な日々を送っていたという阪下千恵さん。育児や家事に加えて朝早くから実験の準備、授業の空き時間に仕事のレシピ作成など、早朝から夜遅くまでやることがぎっしり。そういった経験から、時間を管理するために“前倒し締切”を常に心がけているという。

料理研究家 栄養士 阪下千恵さん

「自分のところで仕事を止めない。何か連絡があったら、できるだけ早く返事をする。自分の持ち時間は少なくして、相手の持ち時間を増やすようにする。そうすると、結果的に自分の持ち時間が増えて心に余裕ができ、次の仕事も円滑に進むようになったんです」

仕事、子ども、ママ友などとの予定も優先順位をつけず、“予定は先約優先”を大事にしている。「先に決まった予定が入っていたら、仕事であってもずらしてもらう、ダメならあきらめる。そのほうが相手をイライラさせることがなく、自分にもストレスがたまらないんです(笑)」