制約期間の前に、職場ですべきこと
■人に伝え、説得する:自分が「会社の業績に対してどんな貢献ができるのか」という観点で
次に、制約条件を加味した「働き方プラン」を考えます。仕事にブランクができるということは、まわりの人たちにも少なからず影響を与えるということです。今の会社で働き続ける、と決めている人は、どの分野でどんな仕事を成し遂げたいのか、上司との面談のたびに適宜説明していきます。営業として○○という顧客を開拓してこんな取引をしたい、あるいは、こんな新規事業を始めたい、またはそのサポートとして経理総務を引き受けたい等々、必ず会社や所属する組織の方向性を意識した仕事の内容にすることがポイントです。
女性たちに対して、経営側からよく出てくるクレームが、「女性は“権利”として産休や育休を主張する」ということです。これらはもちろん、法律でも認められた男女の権利ですから(男性も、なんですよ!)、主張して何ら問題はないものです。ただ、申請される上司や職場の立場になってみれば、その間の仕事の回し方を新たに考える必要が出てくるのも事実。
そのためには、あなたが「会社にいてほしい」人材だという認識を、相手にもたせることが大切です。自分の主張だけではなく会社に対して何が貢献できるかという視点をもっていること、そして、それを裏付ける実績があるとより一層goodです。売上やコスト減につながる貢献、職場の仕事がスムーズに運ぶような気の利いたサポート。出産前の特に20代のうちに、主張した「自分のやりたい仕事」につながる実績を築いておくことが、その後の自分を助ける材料になります。