自由になる残り時間は意外と少ない!?

■まずは頭の中を整理:出産を考えるならばその年齢を設定した働き方年表を

仕事、結婚、出産、育児、介護。この中で、制約条件となってくるのは出産年齢です。もちろん子供を産むかどうかは個人的な問題で周囲がとやかく言うことではないですし、子どもがいなくてはならないというつもりも毛頭ありません。夫婦2人で、1人で、充実した毎日を送っている人もたくさんいます。大切なのは、自分で決めること。そのためには、このような「働き方年表」をまずは作ってみることをお勧めします。

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思い切り働ける時期、働きづらくなる時期が一目でわかる小紫式「働き方年表」。パートナーの仕事のプランや、子どもの人数など、個々人の希望や条件に合わせてカスタマイズしながら自分だけの年表を作っていく。資格取得や留学などを考える手立てにも。

横軸に自分の年齢、およびパートナーがいる人はその年齢を、縦軸に自分とパートナーの予定ややりたいことを書き出してみましょう。出産を考えている場合には、仮に時期を定め、そこを基準にして結婚や仕事の配置を考えます。65歳まで働くとすると、実は長い期間にわたる計画を考えることなのだ、という全体像も見えてくると思います。

育児や介護などによる制約がかかり、自分主体では働きづらくなる期間がおのずと発生してきます。「制約期間」は長さも発生する時期も人ぞれぞれ。この表では「制約期間」の例として、「自分の年齢」のところを、「子どもが小学校1年生になるまで」と「親が80歳以上」となる期間、色を変えてあります。自分とパートナーが仕事だけに全力集中できる時期は、意外に少ないことがおわかりいただけるでしょうか。