ロコモとは、ロコモティブシンドロームの略で、Locomotiveは“運動の”という意味。「運動器症候群」とも呼ばれ、その名の通り、骨や筋肉、関節などの運動器が衰え、立つこと、歩くことといった暮らしの中の自立度が低下することで、寝たきりや要介護になる危険度が増していきます。
歩けない? 立てない? 寝たきり? 要介護? と聞いてもピンと来ないかもしれませんが、その数、予備群を含め推定4700万人! 実に国民の3人に1人にのぼります。 ロコモはメタボ(メタボリックシンドローム)に続く国民病として予防強化が急がれています。2回目の今回は、ロコモ予防のトレーニング方法を伝授します。

ロコモ予防の鍵は、「体を使う」習慣!

骨や筋肉、関節といった運動機能の低下により発症するロコモティブシンドローム(通称ロコモ)。膝や腰が思うように動かないというと、そこに過重な負担をかけている、太っている人のことを思い浮かべます。確かに、肥満は膝や関節や腰に痛みを起こしやすい状態といえますが、痩せ型の人にロコモは心配ない? かというと、そうではありません。

体を動かすことで、骨には良い刺激が与えられ、筋力もキープでき、関節も柔軟に保たれて運動機能の低下を防ぐことができます。また体を動かしてでる汗は、老廃物を体から追い出す腎臓の働きをサポートする役割も。美容にうれしい体のデトックス効果も期待して、日頃から積極的に体を動かす習慣を身につけたいものです。