出産=事故!?

浦安市議会議員 岡野純子さん

いま私は2人の娘を育てながら浦安市議会の議員をしています。当選したのが平成21年、今年で4年目です。上の子は5歳なのですが、次女はまだ生後8カ月で、昨年の春に議員という立場で妊娠・出産しました。浦安市議会で現職の議員が出産したのは初めてのことでした。

その中で思ったことや感じたことはたくさんあります。例えば、議会において私たち議員の行動は、議会会議規則によって規定されています。その中に書かれている「欠席」の条項には、「事故など」という表現しかなかったんですね。

そのため出産の前後に議会を休むという話になったとき、事務局からは「事故の拡大解釈にしてほしい」と言われたくらいなんです。昔に作られた会議規則ですから、現職の女性議員が出産するということ自体が想定されていなかったわけです。

当然、産休・育休という制度もありません。「欠席」の条項はその後、「疾病、出産その他の事故」と文言が変わったのですが、それは私の出産によって初めて議論されたことでした。それ以外にも、質問を文書によるやりとりでも可能にすること、代理採決の制度の有無など課題はまだまだ多いのですが、最初の小さな一歩だったととらえています。