ワンコインで社会的課題を支援できる
お歳暮、クリスマス、お正月と、年末年始は大切な人に心を寄せる機会がたくさんあります。その時期、どこかで困難を抱えている人に、寄附というまごころを贈るのはいかがでしょうか。
阪神大震災、東日本大震災など、大きな自然災害があると、たくさんの募金が集まりますし、赤十字、赤い羽根募金、歳末助け合いなど、職場や町内会などを通じて、求めに応じて募金をしている、という人も多いと思います。
さらにもう一歩踏み込んで、自らで支援したい活動を選び、積極的に寄附をする、というのが、ここでの提案です。
寄附とは、金銭や財産、物品などを、公益団体、福祉施設などに無償で提供することです。多くの団体が、一般寄附(臨時で行う寄附)、継続的な寄附、募金箱などを通じた募金を受け付けています。
たとえば、民間・非営利の国際団体「国境なき医師団」は、紛争や自然災害の被害者や貧困などの理由で保健医療を受けられない人々などを対象に、世界各地で支援活動をしています。一例では、3000円の寄附で120人の基礎医療セット、5000円では12人に抗マラリア治療、1万円で300食の栄養治療食を提供することができるほか、エボラ出血熱、シリア緊急支援など、特定のプログラムの中から支援対象を選ぶこともできます。
最近は日本でも子どもの貧困が懸念されていますが、新興国においては児童労働や人身売買という深刻な問題を抱えています。「認定NPO法人かものはしプロジェクト」は、カンボジアなどでの子どもの売買を阻止する活動を行なう団体です。子どもを買う人を逮捕するための警察支援、子を売らずに済むための仕事の提供(工房の経営)、孤児院の支援などを行っており、就業や技術取得の機会を提供することで人身売買をしなくて済む仕組みづくりをしています。クレジットカードなら500円から、銀行振込なら100円からの支援が可能です。
ワンコインから寄附できるのが一般的であり、お小遣いの一部で社会的なプロジェクトに参加できます。