●パスポートや回数券を使い倒す
美術館や博物館をたくさん回りたい、という人は、『東京・ミュージアム ぐるっとパス」(東京都歴史文化財団)もおトク。東京都内78の美術館、博物館、動物園などの入場券や割引券が綴られたチケットブックで、2000円。最初の利用日から原則2カ月、各施設1回ずつ利用できます。
たとえばブリヂストン美術館(中央区・800円)、山種美術館(渋谷区・1000円)、神代植物公園(調布市・500円)を回るだけでも、軽く2000円を超え、パスを使ったほうがおトクです。「タダだからあの展覧会にも行ってみよう」、「割引が効くから会社帰りに寄ってみよう」となれば、おトク&たくさんの芸術に触れることができ、一挙両得です。
関西版も2種、販売されています。
●お気に入りの楽団や劇場をたくさん楽しむ
定期的に楽しんでいる公演があるという人は、回数券や会員制度がないかを調べてみましょう。
大阪交響楽団では、『定期会員』の制度として3つのコースを用意。『エコノミーコース』は年会費1口1万2960円で、4回の定期演奏会(A席当日座席引換券)に招待される。A席は通常5000円です。
東京都交響楽団でも、割引対象公演のチケットを3公演以上合計5枚以上同時に買うと20%引きになる『マイチョイス割引』、休憩後からの入場で定価の50%引きになる『都響おそ割』などがあります。
大阪新歌舞伎座では、2階席の10枚綴りチケットが4万5000円など。某大物歌手の公演では2階席1万2000円、別のお芝居では同5000円など、チケット代は公演によって異なりますが、使い方によってはかなり有利なサービスといえそうです。リタイアして時間に余裕がある両親にプレゼントする、というのも気が利いています。
また公演によっては、ペア券(2枚)が通常より大きく割引になるなどのサービスもあります。
団体や劇場ごとの割引サービスは、公演の際に配布されるチラシや、ウェブサイトなどに掲載されているので、おトクなサービスを見逃さないようにしましょう。