幸せ日本一!福井県にヒントがある
では、共働きの子持ち夫婦はどうすればいいのか。親だけで子育てすることをあきらめればいいだけです。具体的には自分たちの親世代の手を借りること。
先日、プレジデント誌8月18日号で「福井県サラリーマンは幸せ日本一か?」と題して3組の家庭の様子を福井県で取材しました。「幸せ日本一」の主要素は三世代同居にあるようです。働き盛りの若夫婦に代わって祖父母が子育ての主体になっており、三世代が支え合って暮らしている姿に懐かしさと正しさを覚えました。
たまに会う孫を猫かわいがりする人たちと違って、同居している祖父母は責任感を持って自然と孫に接しているのが印象的でした。このような家庭で育った「おじいちゃん子」たちは、大人との接し方をきちんと身に着けており、情緒が安定しているように感じます。専業主婦や育休中の親がベッタリと密着する育児よりも、複数の大人が関わるほうが子どものために良いのだと確信しました。
以上、自称・仕事人間の37歳男性の意見です。会社などで口にしたら総スカンを受けそうですが、「そりゃそうだよね。男が育休なんて取るべきじゃないよ」と共感する中年男性は多いのではないでしょうか。
仕事中心の価値観で言えば、僕の意見はごく普通なのだと思います。育休でたっぷりと子どもに向き合う時間は、キャリアにとってはマイナスでしかない。