国民運動化する「愛子天皇」待望論

法律というものは、国会で審議され、そこで議決されるものである。国民は、その手続きに直接介入することはできない。

しかし、議員は国民の投票によって選ばれるものであり、世論を無視することはできない。女性天皇を容認する声は世論調査で多数を占め、女系天皇を容認する声も広がっている。

その点で「愛子天皇」待望論の高まりは、すでに国民運動の域に達しようとしている。

改正皇室典範によっても皇族数の確保が進まず、旧宮家からの養子が現れなければ、「愛子天皇」を求める声はさらに高まり、国民運動としてのさらなる盛り上がりを示していくに違いない。

天皇皇后両陛下と愛子内親王殿下(2022年12月23日)
天皇皇后両陛下と愛子内親王殿下(2022年12月23日)(写真=外務省/CC-BY-4.0/Wikimedia Commons)
島田 裕巳(しまだ・ひろみ)
作家、宗教学者

放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員、同客員研究員を歴任。『葬式は、要らない』(幻冬舎新書)、『教養としての世界宗教史』(宝島社)、『宗教別おもてなしマニュアル』(中公新書ラクレ)、『新宗教 戦後政争史』(朝日新書)など著書多数。