理想や目標…“小さな未来”を持てば道が開ける

天野惠子『84歳、現役女医のひとり暮らし』(世界文化社)
天野惠子『84歳、現役女医のひとり暮らし』(世界文化社)

これからは、老後はのんびり悠々自適にという時代ではなくなり、後半生をいかにセルフマネジメントできるかが大切になってくるでしょう。何歳からでも自分の理想像を掲げ、やりたいことを見つけて日々を過ごすことは、人生の醍醐味。まずは身近なことでいいのです。訪れたかった場所へ旅行する、しばらく会っていない友人と食事をする、新しいレシピに挑戦する……こうした“小さな未来”を持ち続けることが、生きる力を生み出します。

さらに、新しく仕事や勉強を始めたり、ボランティアなどの地域活動に参加したりするのも行動範囲が広がります。ペットを迎えたり習い事を始めたりして、まったく違うコミュニティに参加するのもおすすめです。知らなかった世界や思いもよらない情報に触れることが刺激になって、知的探求心が満たされ、日々が豊かになります。

天野 惠子(あまの・けいこ)
静風荘病院特別顧問

1942年生まれ。循環器内科医。静風荘病院特別顧問。日本性差医学・医療学会理事、NPO法人性差医療情報ネットワーク理事長。東京大学医学部卒業。女性外来・性差医療の先駆者としての功績により令和7年吉川英治文化賞を受賞。