秋篠宮さま「女性、男性の区別はない」

8月13日、秋篠宮さまと紀子さまがパラグアイへの公式訪問を前に記者会見した。皇室典範改正について秋篠宮さまが「私も生身の人間なんですよね。ですから、いろいろと思うところは、もちろんあります。無かったらおかしいと私は思いますけども」と述べた。

2025年8月29日、赤坂御用地にて、エクアドル共和国のダニエル・ノボア大統領夫妻を御接見された秋篠宮皇嗣殿下
2025年8月29日、赤坂御用地にて、エクアドル共和国のダニエル・ノボア大統領夫妻を御接見された秋篠宮皇嗣殿下(写真=Isaac Castillo/エクアドル共和国大統領府/PD-author-FlickrPDM/Wikimedia Commons

改正皇室典範に反対する発言だという解釈もできる。が、テレビ東京皇室担当デスクの新見多一さんは「異論があることをみなさんに伝えたい。そういうニュアンスではありませんでした」と言い切っていた(8月18日テレ東BIZ「皇室ちょっといい話・秋篠宮さま発言の真意は?」)。

新見さんは、秋篠宮さまが皇嗣になってから全ての会見に出席したのは私と新聞社の編集委員の2人だけだと言っていた。皇室担当記者としての自負がにじんでいた。皇室全体に関わる問題について秋篠宮さまが独自の意見を言うことはできないとも指摘していて、それはその通りだろう。

この会見で秋篠宮さまは、女性皇族の役割についても聞かれていた。皇族の役割は社会の要請を受け、務めを果たすことだ。そう持論を述べ、こう続けた。「そういうことを進めていくということについて、私は女性、男性の区別というのはないと考えています」

女性、男性の区別があり過ぎる改正皇室典範。多くの女性があきれ、傷つき、女性皇族がバッシングにあっている。残念にもほどがある。

矢部 万紀子(やべ・まきこ)
コラムニスト

1961年生まれ。83年、朝日新聞社に入社。宇都宮支局、学芸部を経て、週刊誌「アエラ」の創刊メンバーに。その後、経済部、「週刊朝日」などで記者をし、「週刊朝日」副編集長、「アエラ」編集長代理、書籍編集部長などをつとめる。「週刊朝日」時代に担当したコラムが松本人志著『遺書』『松本』となり、ミリオンセラーになる。2011年4月、いきいき株式会社(現「株式会社ハルメク」)に入社、同年6月から2017年7月まで、50代からの女性のための月刊生活情報誌「いきいき」(現「ハルメク」)編集長。著書に『笑顔の雅子さま 生きづらさを超えて』『美智子さまという奇跡』『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』がある。