恒久的な皇族予備軍が何をもたらすか
それは数十名にも及ぶ可能性がある。10代、20代の若い世代に絞ったとしても10名を超える。さらにこれから、新たにそうした家に子どもが生まれれば、数が増えていく可能性がある。
いったん皇室典範の改正がなされれば、それは恒久的なものになる。年月をおいて見直す可能性も言われているが、少なくとも、そのときまで皇族予備軍はそのまま存続する。そこから養子に入る人間が現れたとしても、次にまた現れる可能性があり、皇族予備軍がなくなることはない。
当然、皇族予備軍に対しては世間の関心がむく。各種のメディアは、養子になる意向があるのかどうかを取材するため殺到することであろう。世の中は、物事の決着がつくまでの間、未解決の問題には強い関心を持ち続けるものである。
しかも、養子になる年齢は、本人の意思が確認できる15歳以上になるとも言われている。となると今、2、3歳の幼児であれば、これから十数年にわたって皇室予備軍の有力候補として扱われる。世間の目は、そこにずっと注がれるはずだ。
「宮家の養子」になる人物に起きること
旧宮家の人々にしても、自分たちが承諾しないまま、いきなり皇室予備軍に加えられてしまうのだ。
それ自体が人権侵害ではないか。そうした声が上がる可能性がある。
また、そうした立場にある人間は、世間の嫌がらせを受けたり、さらにはテロの標的になる危険性もある。
かつて上皇夫妻が沖縄を訪れたときには、過激派から火炎瓶を投げつけられた。悠仁親王の学校の机に刃物が置かれていたこともある。誰かから危害を加えられることを、皇族予備軍は絶えず警戒しなければならない。
そうした状況に置かれることで、それならいっそ養子になったほうがいいと考える皇族予備軍も出てくるかもしれない。
ところが、養子を迎え入れる宮家は、そもそも数が限られている。
上皇家、天皇家、秋篠宮家は除外されるとも言われる。それも当然で、上皇家に養子に入れば、天皇と兄弟になる。天皇家なら、愛子内親王の弟になり、天皇の子どもになるわけだから、皇位継承権を与えないのはひどく不自然である。秋篠宮には悠仁親王がおり、その弟というのも立場としては難しい。
三笠宮家、三笠宮寛仁親王妃家、高円宮家だと、女性ばかりの宮家で、そこに若い独身の男性が養子に入るのは考えにくい。住居のことを考えれば、それは明らかだろう。まさか、10代後半の若者が、赤坂御用地で一人暮らしができるものではない。
となると、どうなるのか。