皇室が外交に果たす役割の大きさ
そうした両国の関係を変える上で決定的に重要な役割を果たしたのが、現在の上皇夫妻が天皇皇后として2000年にオランダを訪れたことだった。夫妻は、戦没者記念慰霊塔に献花し、その際に1分間にわたって黙祷を捧げた。この光景はオランダ全土にテレビ放送され、新聞でも一面トップで扱われた。
上皇后は、このときのことを「慰霊碑は白夜に立てり君が花抗議者の花ともに置かれて」と歌に詠んでいる。その場には、抗議活動をするオランダの人々がいて、夫妻が献花した後、それに続いたのである(井上亮『比翼の象徴 明仁・美智子伝〈下巻 平成の革命〉』/岩波書店)。
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