旅行前の「下調べ」がおすすめ
多くの親がやってしまいがちなのは、「連れて行った」ということに満足してしまうことだ。しかし、勉強でも言えることだが、授業を聞いただけでは知識は定着しない。授業を受ける前に「今日はどんなことを勉強するのかな?」とサラッとテキストに目を通しておく。そして、授業を受けた後は、今日何を勉強したか振り返る。これをやる子とやらない子では、学力の差が大きくつく。つまり、学びには予習と復習が不可欠なのだ。
旅行に関しても、ただ親に連れて行ってもらうだけでは、記憶には残らない。そこで、まず前段階の行程として、下調べをしておくことをすすめる。例えば、交通手段を電車にするか、車にするか子どもに考えさせてみる。電車にするなら、何線に乗って、どこで乗り換えをするか、路線図や時刻表と照らし合わせながら、計画を立ててもらう。車なら途中にどんな街があって、どんな川が流れているかなどを地図で一緒に見てみる。
どこへ行くかよりも大事なこと
ここで大事なのは、「どこへ行くか」よりも、「どんな話をするか」だ。そのとき、勉強モードになってしまうと、子どもはしらけてしまう。あくまでも旅の予定を一緒に考えるというスタンスで、話をしてみよう。気になる場所があったら、事前に本やインターネットで調べてみるといいだろう。
そうやって、気持ちが高まったところで、実際に訪れると感じ方が違ってくる。「ネットで見た写真よりも、大きかった(または小さかった)」「田舎の町だと思っていたけど、案外便利そうだった」など、驚いたり、落胆したりする。この心の動きこそが、記憶として残るのだ。
行き先は、正直どこだっていい。子どものために、親が我慢する必要はない。ハワイの海でのんびりしたければそれでもいい。休養のための旅行であっても、子どもが興味を持てるものはいくらでもある。例えば、その中に1日だけ火山を見に行く日を作ってみたり、天文台に行ってみたりする。
これは「勉強のため」というよりも、本物のすごさを見せるためだ。やはり、子どもにとってインパクトのある体験は心に残りやすい。でも、見て終わりでは、やがて忘れる。


