7割の男子がUターン就職したい

それが、先のマイナビによる調査(13年)。

14年卒業(予定)の大学生(おもに20代前半)に聞いたこの調査で、「地元(Uターンを含む)での就職を(強くorどちらかというと)希望する」と答えた男子は、67%と約7割。

卒業した高校の地域別(おもに出身地別)に見ても、多少バラつきはあるものの、大きな差は見られませんでした。

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地元就職を希望する理由は?

さらに「なぜ地元(Uターンを含む)就職を希望するのか?」についての答えも、上の世代から見ると"意外"な答えが多い。図表にしてみたので、ご覧ください。

これを見ると、男子が地元での就職を望む理由、上位は

1位:地元の風土が好きだから(41%)
2位:両親や祖父母の近くで生活したいから(38%)
3位:地元での生活になれているから(34%)

となり、ミキさんが懸念する「長男だから(戻りたい)」は2割、「(親の意思で)地元で生活するよう言われているから」は、なんと6%しかいない。

事実、おもに現20~30代の親世代に当たる、現50~60代の親御さんたちも、「息子や嫁の世話にはなりたくない」と言い切る世代。ほとんどが“戦後生まれ”でいまふうの価値観なので、その上の世代に比べると、一般には「長男は墓を継ぐべき」とか「家業を継ぐもの」といった考えが弱いもの。

……以上を総合すると、婚活女子・ミキさんに送りたい3箇条は、次のとおり。

1. いまの時代、「長男か次男か」は重要ではない!
2. スローライフもアリなら、あえて「地方出身」の男子を狙うのも手!
3. 逆に結婚後、ミキさん自身が慣れた土地(地元)をどうしても離れたくないなら、最初から同じ地元出身の男子に絞って婚活せよ!

とくに3は重要。

イマドキの男子は、長男か次男か、どの地方出身かに関わらず、6~7割が「地元に帰りたい」「地元で働きたい」と希望しているわけです。

となれば、無難なのはやはり「同じ地元出身」の男子を探すこと。

というわけで、長くなりましたが、地元の自治体が主催するユニーク婚活や街コンへの参加は、いろんな意味でオススメですよ!

牛窪 恵
1968年、東京都生まれ。大手出版社勤務ののち、フリーライターとして独立。 2001年、マーケティング会社インフィニティを設立。定量的なリサーチとインタビュー取材を徹底的に行い、数々の流行キーワードを世に広める。『アラフォー独女あるある!図鑑』(扶桑社)など著書を多数執筆する一方で、雑誌やテレビでも活躍。10月末『大人が知らない「さとり世代」の消費とホンネ』 (PHP研究所)が発売。12月5日『「バブル女」という日本の資産』(世界文化社)が発売に。財務省財政制度等審議会専門委員。