小学2年生から寮生活がスタート
物心ついたときからすでに働いていた母。私が最初に入った小学校はとてもコンサバティブな校風で、当時多くの家庭がそうだったように「お母さんは家にいる」のが当たり前でした。私のように、母の代わりにお手伝いさんが迎えに来たりするのは珍しいこと。自分の存在はどこか浮いていると感じていました。異質な存在に寛容ではない学校側が醸し出す雰囲気や理不尽な態度に、母の怒りが爆発。話し合いが行われた結果、私は別の学校へと移ることになりました。
新しい学校はリベラルな校風で国際色豊か。私自身、解放されてラクになったのと、視野がどんどん広がっていくのを感じました。いちばん大きく変わったのは寮生活になったこと。平日は寮に泊まり、週末は家に帰って家族と過ごすという生活です。寮は二段ベッドがふたつ並ぶ4人部屋で、とても質素な空間でした。洗濯機も脱水機しかなかったので、簡単なものは自分で手洗いして自分で干します。冷たい水しか出なかったので、冬は手が霜焼けになり、父はよく「こんなにかわいそうな子はいない」と嘆いていました。
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