4週間で効果がなければ一旦やめていい

「調味料を置き換える生活」を続けると、どのような変化が起こるのか。

藤本先生が始めたのは30代、今から15年ほど前のことだったという。20代は発酵食品など気にしない生活をしていたが、体に不調が出始めたことがきっかけだった。

「ニキビがひどくて、1年間皮膚科に通っても全然治らなかったんですよ。それが今は全然出ない。それと、二週間便秘とか当たり前だったんですけど、完全になくなりました」

メンタルへの変化はどうか。「もともとメンタルが強いので」と笑いながら、こう続けた。

「発酵食品の効果は、やめた時に気づくものだと思います。1カ月続けてあまり変わらないと思ってやめた時に、『あ、眠れない』『なんか寝起きが悪い』『なんとなく体が重い』と気づく。そういうものです」

続けても大きな変化を感じなかった場合は、体に合わないと判断してやめていい、とのこと。「どんな発酵食品も、大体4週間で変化が出るかどうかは分かります。何も感じなかったら自分には合わないんだな、と思って」

おなかを押さえている女性
写真=iStock.com/Suriyawut Suriya
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置き換えは、今日からできる

新年度からムチを打ってきた身体も心も疲れが出やすいこの時期。難しいことはひとつもない。砂糖を甘酒に、塩を塩麹に、醤油を醤油麹に。いつもの料理の調味料を変えるだけだ。

ちなみに発酵食品業界は今、米価高騰と大豆の不作が重なり、麹も味噌も原材料が厳しい状況にある。「高くなりすぎちゃってて、業界は今そっちで頭がいっぱい」と藤本先生は苦笑いした。

近所のスーパーで、もし塩麹や醤油麹、甘酒が高いと感じたら、まずは白味噌とトマトの味噌汁から始めてみてはいかがだろうか。

「腸が整うと、まず便の色が変わります。明るくなってきたら、ちゃんと腸が酸性に保たれているサイン。そこから少しずつ、体が変わっていきますよ」

笹間 聖子(ささま・せいこ)
フリーライター、編集者

おもなジャンルは「ホテル」「ビジネス」「発酵」「幼児教育」。編集プロダクション2社を経て2019年に独立。ホテル業界専門誌で17年執筆を続けており、ホテルと経営者の取材経験多数。編集者としては、発酵食品メーカーの会員誌を10年以上担当し、多彩な発酵食品を取材した経験を持つ。「東洋経済オンライン」「月刊ホテレス」「ダイヤモンド・チェーンストアオンライン」「FQ Kids」などで執筆中。大阪在住。