意志だけではお金は貯まらない
逆に、お金が貯まらない人は、「今月は頑張ろう」「無駄遣いをやめよう」といった“意志”に頼りがちです。しかし、意志の力はなかなか長続きしません。「意志の力」ではなく「しくみの力」を使えば努力しなくても自然と貯まります。
貯まるしくみの作り方はとても簡単。最も大切なことは先取り貯蓄をすることです。収入があったら、使う前に貯めるのが先取り貯蓄です。その際におさえておくべきポイントは「自動で」「先取り」「別の場所」の3つ。
まず、「今月は○○円貯める」と考えるのはやめましょう。そうではなく、自動的に貯まるサービスを活用するのです。また、余ったら貯めるのではなく、貯めるべき金額を先に確保するようにします。そして、生活費用を預けている銀行口座ではなく、別の口座で貯めるようにしましょう。
現代では先取り貯蓄を後押しするような貯蓄サービスが沢山あります。例えば、銀行口座の定額自動振り込みサービスを使えば、毎月定額を貯蓄用口座に自動的に振り込むことができます。また、証券口座では自動買い付けサービスがあり、毎月一定額の積み立て投資を行うことができます。
貯蓄型の生命保険も口座引き落としやクレジットカード払いで貯蓄ができ、強制力があって良いと思います。
「紙1枚」と「使い道の見える化」で家計は整う
我が家では定額自動振り込み、積み立て投資、貯蓄型生命保険を使って資産を築くことができました。淡々と貯め続けることが資産形成の近道だと思います。
そしてもう一つとても大事なことは、使えるしくみを作ること。いくら使っていいのかわからない、使うのに罪悪感があるようでは家計管理の意味がありません。日々の支出においては銀行口座やクレジットカード、QRコード決済を目的別に持つことで予算管理を自動的に楽に行うことができるようになります。
目的別に口座を管理する、固定費の支払いはクレジットカードを利用し、やりくり費は事前にチャージしておいたQRコード決済を使う。そのようにすれば、予算の進捗を確認しながら使うことができます。
家計管理は難しいものではありません。むしろ、本来はもっとシンプルであるべきだと思っています。
紙1枚でお金のやりくり全体を見える化し、先に使い道と金額を決めて貯めるしくみをつくる。そして使っていい金額を心置きなく使うしくみをつくる。この2つを実践するだけで、家計は驚くほど整います。そして何より大切なのは、お金をどう使いたいかを家族で話し合い、自分たちで決めることです。
貯めるためだけの家計ではなく、自分や家族の人生を豊かにするためにお金を使う家計をつくりましょう。その第一歩として、ぜひ紙一枚のやりくり表を取り入れてみてください。きっと、お金との付き合い方が大きく変わるはずです。
6人の子どもを持つママFP&お片づけプランナー。福岡県出身。小さな頃から「大家族のママになりたい!」という夢を持ち、慶應義塾大学商学部卒業後、学生時代から交際していた夫と結婚。現在、中学2年生から3歳まで2男4女の子育て中。
