家計は「紙1枚」に書き出すだけでいい

先ほど申し上げた通り、私自身は家計簿をつけ続けるということは苦手です。そんな私の家計管理の基本は、“使ったお金を記録する”のではなく、“使うお金をあらかじめ決める”ことです。月の手取り収入の中から、

・貯蓄
・固定費(住居費、保険、通信費など)
・変動費(食費、日用品など)
・特別費(教育費、帰省費、家電買い替えなど)

をあらかじめ割り振っておきます。つまり、使う前に予算を立てるということです。

予算立てをしておくことで、使っていいお金の上限が明確になります。すると、日々の支出に迷いがなくなり、使いすぎを防ぐことができるのです。これはいわば、企業の予算管理と同じ考え方です。企業は使った後に振り返る前に先に予算を決めています。家庭でも同じことをすればいいという考え方です。

ここでポイントになるのが、家計を全て「紙1枚」にまとめることです。月々の収入と臨時収入、月々の支出と年間を通して不定期にかかる、いわゆる臨時支出を全て1枚の紙に洗い出します。

そこで役立つのが、「紙1枚やりくり表」です。

【図表1】紙1枚やりくり表
紙1枚やりくり表

「紙1枚やりくり表」の使い方

紙1枚やりくり表では「月の収入」と「ボーナス・臨時収入」を書き出します。どの口座から何の費用が支払われているかを確認するために金額だけでなく給料が振り込まれる口座も記入しましょう。

次に「月の出費」と「年の出費」を書いていきます。毎月決まって出ていくものは「月の出費」に記入します。「年の出費」は毎月ではないけれど年間通して必要になるものです。多くの方が臨時出費と思っている出費ですが、実は洗い出すことで臨時ではなく計画的な出費にすることができます。

例えばイベント代。カレンダーを見ながら長期休暇や誕生日、父の日母の日や運動会といった学校行事などで出費を伴うものをあらかじめ洗い出し、予算立てしておくことで家計をしっかり管理することができるのです。

被服費であれば下着や靴下、季節ごとの洋服、上履き、靴など項目別に洗い出します。ひとつひとつは小さな金額でも合計すると万単位になることに驚くかもしれません。子どもの多い我が家はそんなに高額なものを買っているわけではありませんが、年間50万円くらいかかります。タオルやシーツ、キッチン用品などの住まいのものも「年の出費」の中で予算立てをします。