条件は、上位3つに絞るべし

だからこそ、女性は年齢の節目、節目で「さて、いまの私にとって“いい男”ってナンだっけ?」と、条件を考え直したほうがいい、と言われるのです。

これまでに私が取材した、複数の結婚紹介所の話を総合すると、“いい男”の条件は、できれば上位3つぐらいに絞り込むのがベスト。

キョウコさんは「うーん」と唸った末、次の3つをあげました。

1.優しくて思いやりがある男性
2.キョウコさんの仕事を認めてくれる男性
3.自分と同レベルか「ちょっと上」の年収を稼ぐ男性

では、1~3のような男性は「どこで」見つけやすいのか。

まず考えられるのは、職場や仕事関連。とくに1の「優しくて思いやりがある」は、初対面ではなかなか判断しづらいですから、長く時間を過ごして本性を把握しやすい“職場”が重要になってくるのは、間違いないでしょう。

それでも1~3に当てはまる“いい男”がいない場合。

たとえば結婚紹介所に頼るなら、2と3を最初から「必須条件」として提示する手がある。

つまり、共働きや「ちょっと上」の年収を条件としてフィルタリングした上で、残った男性達とお見合いしていく、というパターンです。

実はそれ以外にももう1つ、「ブルーオーシャン戦略」という重要な婚活戦術があるのですが……、それはまた、次の機会にお話ししますね!

ちなみに、生物学的に言うと、女性は“いい男”の好みが年齢と共に変わるものの、男性が考える“いい女”は、基本的にいくつになっても変わらないのだとか(空腹時にぽっちゃりした女性に惹かれる、など「一過性」の思い込みはあるようですが)。

そう考えると、男性のほうが“いい女”に出逢うのは難しいかもしれませんね。

牛窪 恵
1968年、東京都生まれ。大手出版社勤務ののち、フリーライターとして独立。2001年、マーケティング会社インフィニティを設立。定量的なリサーチとインタビュー取材を徹底的に行い、数々の流行キーワードを世に広める。『アラフォー独女あるある!図鑑』(扶桑社)など著書を多数執筆する一方で、雑誌やテレビでも活躍。10月末『大人が知らない「さとり世代」の消費とホンネ』(PHP研究所)が発売に。財務省財政制度等審議会専門委員。