天皇ご一家が福島県ご訪問
天皇ご一家が、4月6日から7日にかけて、東日本大震災の被災地で原発事故もあった福島県を訪れられた。今年は震災から15年にあたり、犠牲者を追悼されるとともに、被災地の人たちと交流を深められた。
これに先立って、同じく東日本大震災の被災地だった岩手県と宮城県には、3月25日から26日にやはりご一家おそろいでお出ましの予定だった。しかし、こちらは天皇皇后両陛下がお風邪を召されたために、残念ながらご日程が再調整されることになっている。
福島県の場合は、皇后陛下がお咳の症状が残っていたためにマスクを着用される場面が多かったものの、予定通りのスケジュールでご訪問が実現した。現地ではちょうど桜が満開の時期にあたっていた。
大歓迎を受けた天皇ご一家
ご一家が到着される福島駅の玄関には、2本の大きな日の丸が掲げられていた。駅の周辺にも早くから多くの人たちが集まり、ご一家をお待ちしていた。ご一家が到着されたのは午前11時半ころだったが、朝5時から待っていた人もいたらしい。
ご一家がお姿を見せると、大勢の奉迎者から歓声があがった。人々は「陛下〜」「雅子さま〜」「愛子さま〜」「敬宮さま〜」などと声をあげていた。ご一家もわざわざ立ち止まられ、笑顔でお手を振られて人々にお応えになった。この時にお迎えした人たちは満面の笑みで「最高に素敵だった」などと感想を述べていた。
ご一家が福島に滞在されている間、ご移動される途中の沿道やご訪問先には、多くの人たちが詰めかけ、日の丸の小旗を振り、歓声をあげて奉迎し、キラキラ輝くような幸せな時間を共有した。
天皇ご一家が地方へお出ましになった時の現地の人たちとの交流には、2つのタイプがある。
1つは、事前に予定されたご訪問先で、決められた人たちとお会いになり、説明を受けたり懇談されたりする。もう1つは、それとは別に沿道や、ご訪問先の近くに集まって、事前の取り決めなどなく、それぞれ自分の気持ちによって奉迎する人たちとの、時間は限られているが中身の詰まった心の交流だ。
令和の皇室においては、天皇皇后両陛下や敬宮(愛子内親王)殿下、あるいはご一家おそろいでのお出ましのたびに、後者の比重が大きくなっている印象がある。まさしく「国民統合の象徴」にふさわしいお姿だろう。