罪悪感は引きこもりの原因にも

「人に迷惑をかけないようにしなさい」という教えと、その教えを大切に守ろうとする文化は、私たち日本人が誇るべき文化です。

ですが、逆にそれがネックになって、「迷惑をかけるから」と、勝手に自分に制限をかけて、自分の人生を生きられない人が多いように思います。

そして、その思い込みが強くなると、「私なんかがいると迷惑だ」と罪悪感を覚えて人と関わるのを避け、引きこもりになってしまいます。挙げ句の果てには、「私なんかいないほうがいい」と死を真剣に考え、本当に実行してしまう方すらいるのです。

でもちょっと待ってください。

あなたはそんなに人に迷惑をかけていますか? そして、もっと言えば、そもそも人に迷惑をかけることが、そんなに悪いことでしょうか?

インドネシアの衝撃的な思想

私の知り合いに、インドネシア人と国際結婚され、インドネシアで暮らす日本人女性がいます。この方がインドネシアで暮らしている中で一番衝撃を受けたのは、「迷惑」についての考え方の違いだったそうです。

日本では親にも学校にも、「人に迷惑をかけないようにしましょう」と教えられて育ちます。

ですが、インドネシアでは、「お前も人に迷惑をかけて生きているのだから、人の迷惑も許してあげなさい」と教えられるそうです。

学生が学校に戻る
写真=iStock.com/Dian Ramadhan
※写真はイメージです

考えてみれば、人の数だけ思いや意見が違います。誰かのために善かれと思ったことが、他の人の迷惑になることがあるのです。

だから正確には、人に迷惑をかけていない人なんか存在しないのです。

となれば、何が迷惑で何が迷惑でないかを議論して、ルールを増やして、息苦しくなっているのはあまりにも不毛です。