「今の暮らしを犠牲にする投資」は本末転倒

今されている投資は何のための投資でしょうか。このところは物価や金利が上昇基調にあり、生活防衛の必要性は高まってきています。今の暮らしを守る体制が整えられていないまま、投資への過度な拠出を続けると、今の暮らしが犠牲になる可能性があります。それでは、本末転倒ではないでしょうか。

また、お金を使うことは案外難しいものです。長らく我慢して、ゴールの解像度の低いまま運用を続けられたとしても、将来資産を取り崩すことに踏み切れない可能性もあります。将来の年を重ねたご自身であればなおさらです。

急ぐ必要はありません。まずはライフプランをふりかえり、優先順位と必要な運用を確認することからはじめてみてはいかがでしょうか。

生活費について話す日本のカップル
写真=iStock.com/takasuu
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内田 英子(うちだ・えいこ)
FPオフィスツクル代表、ファイナンシャルアドバイザー、CFP

愛媛県在住。証券会社・保険ショップ勤務などを経て、現在、FPオフィスツクル代表。完全フィーベースの独立系FPとして、全国からオンライン相談に応じる。教育費・住宅・老後の資金計画まで、人生の節目に寄り添うサポートを行う。税制や公的医療保険、公的年金、企業年金などの制度を活かし、コストを抑えながら「資産を長持ちさせる家計づくり」を提案。住宅ローンや保険、投資など“生活に関わる金融制度やサービス”を使いこなし、仕組みと制度を味方につける“家計整理の知恵”を発信している。