史実における蔦重と歌麿の関係

第42回「招かれざる客」(11月2日放送)では、歌麿の代表作のひとつで、当時の江戸で評判だった3人の美人を1枚に並べて描いた『当時三美人(寛政三美人)』も耕書堂から刊行される。難波屋おきた、高島屋おひさの2人は水茶屋の看板娘で、もう1人の富本豊雛は富本節の名取だった。

歌麿の絵は身近なアイドルのブロマイドのような役割を果たし、彼女たちを一目見たいという客が、それぞれの店に押し寄せた。この状況を受け、自分の娘も歌麿に描いてもらいたいと考える商人たちが、耕書堂に列をなす。