復学支援を依頼する親のタイプ
これまで「スダチ式子育てタイプ診断」を受けた方の中で、もっとも多いのが「過保護タイプ」、次いで「言いなりタイプ」です。「放任タイプ」の方はそもそも私たちのような民間の事業者に子育ての相談をすることがないと思われますし、「厳格タイプ」の方も、ご自身の信念に基づいて子育てをしており、私たちのところへはたどり着くことが少ないのではないかと思います。そういったことから考えて、診断を受けた方の中に「過保護タイプ」と「言いなりタイプ」が多いのは当然なのですが、社会全体として見ても、過保護・言いなりに傾いていると感じています。
たとえば、「過保護タイプ」によくある例として、子ども自身が宿題を含めて明日の学校の準備をすることができるのに、「宿題やったの?」「持ち物は何? 準備はできたの?」と聞いたり、ランドセルを開けて中をチェックしたりするのが常態的になっているということがあります。小学1年生の最初のうちはそれも必要なことですが、慣れてきたら本人が自ら行うのを待たなければなりません。
この場合、たとえば「夜9時になったら、準備ができたかどうか確認するからね」と伝えておき、その時間になる前に準備をしている様子だったら褒めます。やっていない場合も口出しをせず、約束通り9時になったら「準備はできた?」と声をかけます。こんなふうに、仕組み作りをしつつ、親御さん自身が意識して行動を変えることで、無理なく子どもの行動も変化していきます。
また、子どもが不登校になったことをきっかけに「言いなりタイプ」になった(傾向が強まった)という方も少なくありません。現代の日本では、不登校の子に対しては「見守りましょう」「エネルギーがたまるまで、好きなことをやらせてあげましょう」という風潮があるため、好きなだけゲームをやらせてあげたり、欲しいものを買ってあげたりと、言いなりになってしまう親御さんも多いのです。
もちろん充電期間として、一定の間、子どもの好きなように過ごさせてあげることは悪くありませんが、それが長期にわたるほど問題の解決が難しくなっていきます。
いずれにしても、バランスのとれた養育態度によって、子ども自身の力を最大限に発揮できるように育てることを目指したいところです。


