「過保護タイプ」の傾向

子どもを保護しようとするあまり、過度に積極的な養育態度をとってしまうタイプです。その結果、子どもの自発的な成長の機会を奪ってしまうおそれがあります。子どもは親に依存的になり、自主性に欠け、打たれ弱くなる傾向があります。

①問題解決能力が育まれず、ストレス耐性も低くなる

親が子どもに失敗させないよう、先回りして行動することで、子どもは自分で障害を乗り越える経験が不足し、発達の過程で本来身に着くはずの問題解決能力が育まれません。また、自ら失敗を克服する機会が少ないため、ストレスに対する耐性も低くなります。

解決策

年齢に応じた決断は子ども自身にさせましょう。また、失敗してもすぐには手を貸さず、自分でどう乗り越えるか考えさせることが重要です。

「他責思考で我慢が苦手」になりやすい

②自己決定力が育たない

親の言うことを聞いてばかりいると自己決定力が育ちません。自己決定力は、幸福感に大きな影響力があることがわかっています。

娘にジャケットを着せる出勤前の母親
写真=iStock.com/recep-bg
※写真はイメージです
解決策

次稿で紹介しますが、自己決定力が所得や学歴以上に幸福感に直結することを理解し、意識して子ども自身に決めさせるようにしていきます。

③欲求不満耐性が育たない

欲求不満耐性とは、物事が思い通りにいかないときに、その不満状態に耐える力のことです。子どもは小さいときから、小さな我慢をする経験を通して欲求不満耐性を高めていきます。我慢する経験が少なければ、欲求不満耐性が育ちにくくなります。

解決策

小さな我慢も必要であることを伝え、少しずつそのような機会を増やしてあげてください。

④他責思考になる

他責思考とは、何か良くないことが起きたときに「親が悪い」「学校が悪い」「社会が悪い」というように、原因を自分以外に求める考え方です。過保護な環境で育った子どもは、援助を当然のものと考え、その結果、他責思考に陥おちいりやすくなります。

解決策

他責思考は信用を失う考え方だと伝え続けてあげてください。また、他責的な発言があった場合は、すぐに否定せずに、まずは共感することが大事です。共感することで子どもは自分の話をよく話せるようになり、話しているうちに自らの非に気づくことも多いです。