英単語を一つの和訳で覚えていたら英語力は伸びない
【マーク】私も中学生の頃には、英語と日本語(和訳)が対になっていて、1つの単語に1つの意味があると認識していました。ところが、単語帳の表に英語、裏に和訳を書いて覚えていくと、あるとき突然違う意味でその単語が出てきて混乱したことがあったんです。
例えば、私が混乱したのは「leave」という単語です。「その場を離れる」という意味ですが、じつは「何かを置き去りにする」という意味もあります。離れていくのと、置いていくという2つの意味がどうして1つの単語にあるのか、まったく理解できなかったんです。
大人になってから、leaveのコアイメージの画像を見つけて、「何かを置いて、その場を離れる」という意味なのだと知って、ようやく腹落ちしたんです。
先ほど西岡さんが言われた通り、1つの英単語を1つの和訳で覚えて英語力を伸ばすのには限界があります。でも、イメージに結びつけて英語を理解すると、会話するときにもいちいち日本語に変換する必要がなく、英語を英語のまま理解して話すことができます。
私がようやくそのことを理解したのは、30代になってからでした。
「ピクトで覚える」というのがしっくりきた
【西岡】英語を英語のままで理解するのは大事ですよね。英語を日本語に直して、日本語で理解をし直すという作業があると、どうしてもタイムラグができますし、本質的に理解するのも難しい。だからこそ、英語はイメージで覚えるのがいいと思います。
僕がマークさんの著書『英語ピクト図鑑』を読んで「これは役に立つ!」と思ったのは、まさにそれが理由です。情報量の少ないピクトというのが、とてもしっくりきたんですよ。「そうそう、ピクトだと覚えやすいよね」と。
「structureは骨組みが積み重なっているイメージ」のように、ピクトを見て視覚的に理解することで語彙が広がっていく。やはりピクトのようなイメージと結びつけられると、英単語の意味をより正確に理解しやすいですよね。
【マーク】私がX(旧ツイッター)でピクトを使った投稿を始めたのも、そう思ったのがきっかけでした。『英語ピクト図鑑』ではコアイメージと表現していますが、具体的な和訳ではなくその単語が持つ核となるイメージを理解すると、そのイメージから意味を推測・連想しやすくなるというのはありますね。
【西岡】そうですよね。『東大思考』(東洋経済新報社)で僕は、「本質」といった言い方をしていますが、接頭辞・接尾辞も含めて英単語には意味の“源泉”になるものは存在すると思います。



