東大の文系は英語が苦手な人には厳しい

【西岡】そうですね。ただ、戦略としてはそうだったのですが、文系に限ると東大は、基本的に英語が苦手な人は絶対に合格できない大学なんです。文系の場合、英語で点が取れないと、数学や国語でほぼ満点が取れる人以外は受からないので、とにかく英語を何とかするしかありません。

マークさんは、学生時代はどうだったのでしょうか?

【マーク】私はじつは、最初は英語が意外と好きだったんです。中学1年生になって、新しい科目を学ぶということで、ワクワクして学び始めました。そこまではよかったのですが、2年生になるとだんだんわからなくなってきました。

「時制」や「be動詞」などが次から次に出てきて、きちんと理解ができずに徐々についていけなくなってしまったんです。そこからはもう、完全に苦手意識を持つようになって、勉強しようとも思わなくなってしまいました。だから学生時代の英語のテストは、いつも平均点かそれ以下でした。

【西岡】僕もそうでした。「be動詞が〜」とか先生に言われても、さっぱりわからない。英語はずっと赤点で、偏差値も低いまま。ただし、僕の場合は英語に限らずすべての科目が似たような感じだったのですが(笑)

英語の成績が上がらなかった陥りがちな間違い

【マーク】そんな西岡さんが、苦手だった英語をどのように克服して東大に合格したのか、とても気になります。

【西岡】そもそも、なぜ僕の英語の成績が上がらなかったのかを考えると、杓子定規に物事をとらえすぎていたのが大きかったと思うんです。最近、生徒の前で話したり、高校生に英語を教えたりする機会があるのですが、そのときによく「単語帳に載っている意味じゃないから間違っていると考えるのはやめよう」と伝えています。

例えば、「structure」という英単語は「建築物」「建物の構造」といった意味をイメージしがちです。しかし実際は、「話の構造が入り組んでいる」というようなときにも使われます。

つまり本来、語彙はもっと広いイメージで、日本語と英語の意味が1対1で対応しているわけではないんですよね。その単語が持つ意味の“幅”のようなものをしっかり理解していないと、英語と日本語を1対1で翻訳する作業になってしまう。

それでは、英語力はどこまで行っても伸びないんです。かつての僕がまさに、その典型でした。