目標は「サッカー×専門領域で飯を食う」

この動きは、2021年度に「総合学域群」という選択肢ができたことで後押しされているという。体育専門学群と芸術学群への編入はできないが、医学部などの別の学群へも編入可能だ。小井土が「肌感として、将来サッカーにかかわる仕事をしたい子が増えているようだ」と語るように、情報系や理工系はスポーツアナリストや分析システムに、経済系はスポーツビジネスに興味を持っているそうだ。

サッカー×専門領域で飯を食う。そんな夢の助走期間を蹴球部で過ごすのだ。小井土は「さまざまな学生がいて、サッカーが上手いやつが偉いという価値観ではない。そこがうちの部のいいところ。彼らが将来、日本サッカー界に必要とされる人材になってくれれば」と期待を寄せる。その多様性をエネルギーに変えるつもりだ。

小井土が筑波で監督を務めて11年目の今。選手に任せることがチームのデフォルトになった。その背景には、競技力のみが評価軸にならない多様性の流入があったのだ。