現在、すぐに英語を使う必要に迫られてはいないけれど、将来に備えて勉強しておきたいという人は、漠然と始めるのではなく、まず目標を決めてください。

「英語の新聞記事を読めるようにする」「メールが英文で書けるようにする」。あるいは「海外旅行に行ったとき露店で値段交渉ができるようになる」というように、できるだけ具体的で身近な事例がいいでしょう。

教材は自分の目的に合っているならなんでもかまいませんが、できればCDのように繰り返し聴けて、英文と日本語訳があるものを選ぶといいと思います。そして、これと決めたら完璧に聴き取れて同じように話せるようになるまで、それを徹底的にやること。あれこれ手を出すと、かえって効率が悪くなります。

英語を聴くときはただ聞き流すのではなく集中して聴き、聴こえた音をそのまま音にして出す方法もお勧めです。英語学習ではインプットとアウトプット(聴く、話すと読む、書く)を両方行うのが基本。そして話すときは発音よりもむしろ、アクセントの強弱に気をつけると英語らしくなります。

それから“妄想英会話”もお勧めです。頭の中で状況を設定し、架空の会話をしてみるのです。日常において英語を使う機会が少ない日本人にとって、この妄想英会話は特に効果があります。

ただし、最終的にものをいうのは、やり方よりもどれだけの時間を英語に費やしたかということのほうです。本気で英語力をつけるなら、少なくとも1週間に15~20時間は、英語に真剣に取り組んでほしいと思います。