「みんなに愛されるキャラ」は案外脆い

自分を振り返ってみて欲しい。多くの人の周囲でもあるあなたは、すべての人を細かく観察したり、自分と比較して心のなかで優劣をつけたりしていないだろう。そんなことをしていたら疲れるし、そんなことができるほどヒマだとしたらそっちのほうが問題だ。

といって、周囲などどうでもいいと開き直り、好き放題に振る舞うこともしていないだろう。ビジネスマンは組織のルールが身についているから、ちょっとやそっちじゃその枠からはみ出さないものだ。

いまのままで万事OKと言いたいのではない。それでは何も変わらない。人はどうしてもよく思われたくて無理をしがちだ。自己演出が過剰になっていないか、そこを見直すことでほんの少し、余裕が生まれると思う。

その第一歩が、周囲との関係だ。みんなに愛されるキャラクターは一見強いが、何かあればギャップの大きさから、みんなに疎まれる存在になりかねず危険。それよりも、目指すべきは多様性だ。

あなたを信頼している人、仕事ができると思っている人、ユニークだと思っている人、早く禁煙しろと思っている人、やや批判的な目で見ている人。いろんな角度から見られることは、あなたがピンチのときに、いち早く気づく人がいるということでもある。本当に助けが必要なとき、遠ざかってゆく人がいる一方で、逆に近寄ってきてくれる人がいる。目指すはそんなビジネスマンだ。

あなたが思うほど、周囲はあなたに興味を持っていない。しかし、あなたが真摯に生きていれば、周囲の誰かがそれに気がつき、広めてくれるのである。