2016年1月28日(木)

「7秒黙る」話に引きつけられる魔法のルールの使い方

組織で確実に評価される「きちんと会話」【5】

PRESIDENT Online スペシャル /PRESIDENT BOOKS

著者
矢野 香 やの・かおり
スピーチコンサルタント

矢野 香信頼を勝ち取る「正統派スピーチ」指導の第一人者。NHKでのキャスター歴17年。おもにニュース報道番組を担当し、番組視聴率20%超えを記録。2011年、「話をする人の印象形成」の研究(主に心理学)で、大学院で修士号を取得。現在は、国立大学の教員として研究を続けながら、他者からの評価を上げるコミュニケーションの専門家として、政治家の選挙演説対策、大手企業の株主総会対策、役員候補者研修、学生の就職面接対策など、幅広い層に「信頼を勝ち取るスキル」を指導している。話し方・表情・動作の指導に定評があり、過去の受講生にはプロの話し手も多数。クライアントには、日立製作所、武田薬品工業、リクルートホールディングスなどの大手企業、著名人が名を連ねる。著書に、ともにベストセラーとなった『その話し方では軽すぎます!――エグゼクティブが鍛えている「人前で話す技法」』(すばる舎)、『【NHK式+心理学】1分で一生の信頼を勝ち取る法――NHK式7つのルール』(ダイヤモンド社)などがある。

スピーチコンサルタント 矢野香=文
入社3年以内に大きな差がつき、将来の道が分かれる時代になった。こんな時代だからこそ「きちんとしている」と、ミドルクラスだけでなく、エグゼクティブ、トップ層に評価されることの重要性が年々高まってきている。では、“きちんとしている”“できる社員”と言われるための最低限のポイントは何だろうか。エグゼクティブ、トップ層向け「スピーチコンサルタント」として活躍する元NHKキャスター17年のキャリアを持つ矢野香。「信頼を勝ち取る」話し方、行動の仕方を5回にわたってお届けする。

強調したい言葉の前後に「間」をおく

話していて強調したい部分があったら、黙って間(ま)をおくと効果的です。

『「きちんとしている」と言われる「話し方」の教科書』(矢野 香著・プレジデント社)

どれくらい間をおくのが最もよいかというと、7秒間です。

「3分の1と3倍の法則」と私が呼んでいるものがあります。

これはどんな法則かというと、話している人にとっては、黙っている“間(ま)”の時間は実際より3倍の長さに長く感じ、聞いている人にとっては3分の1に短く感じられるというものです。

たとえば5秒間黙っていると、話し手にとっては15秒以上黙っているように感じますが、聞き手にとってはほんの2、3秒にしか感じません。

間をおくのは、本来は一息、ワンブレス2、3秒がちょうどいいのですが、話している本人にとっては7秒くらいを意識しないと、ワンブレスになりません。

そこで、7秒の間をおきましょう。

間は、話しているフレーズの途中でも構わないので、強調したいときにとるようにします。

「ここだけの話ですが、(間)今日決めていただければ、(間)半額にいたします」というように、強調したい言葉の前後に、間をおくのです。

文の途中でも構いませんので、グッと黙ってみることが重要です。

私は、文の途中で黙ることを、「テンで黙る」と言っています。句読点の句点であるマル(。)ではなく、読点であるテン(、)で黙りましょうということです。そうすると、間(ま)のあとの言葉が強調されます。

[きちんと会話のルール]強調したいときは、テンで7秒黙ると効果的

※本記事は書籍『「きちんとしている」と言われる「話し方」の教科書』(矢野 香著・プレジデント社)からの抜粋です。

『「きちんとしている」と言われる「話し方」の教科書 』(プレジデント社)
「きちんとしている」と言われる「話し方」の教科書

[著] 矢野 香  

自分の能力に自信がなくても“きちんと”した話し方さえ押さえていれば、周りから評価される! 元NHKキャスターが、信頼される伝え方、教えます。

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