楽天証券は、NISAの口座数が1,000万を超える人気のネット証券会社だ(2024年9月現在)。
楽天証券の新NISAつみたて投資枠(旧つみたてNISA)で取引を始めようとして手続きを進めている最中の人もいるだろう。
証券口座をはじめてネットで開設する場合、手続きの最中に見慣れない用語が出てきて、何を選択するべきか分からなくなるのはよくあることだ。
特に、楽天証券は口座開設時に楽天の関連サービスの申し込み有無を選択する必要があり、戸惑う人も多く見受けられる。
そこで本記事では、楽天証券の新NISA口座開設方法とつみたて投資枠での銘柄の買い方を画像つきで分かりやすく解説する。
記事後半ではお得なキャンペーンと口座開設後のおすすめ設定についても紹介するので、ぜひ活用してほしい。
目次
楽天証券での新NISA(旧つみたてNISA)の始め方
まずは、楽天証券で新NISA口座を開設する流れを見ていこう。手順は次のとおりだ。
それぞれについて、詳しく説明していく。
①メールアドレスの登録
まず、楽天証券の公式サイトから「今すぐ口座開設する」(スマホサイト)「NISA口座開設はこちら(無料)」(PCサイト)を選択する。
\人気のNISA口座/
楽天会員登録の有無を選択する画面が表示される。
楽天会員の場合は「楽天会員の方」を選択することで、登録しているメールアドレスなどの情報が自動入力される。楽天会員でない場合はメールアドレスを入力する。
登録したメールアドレスにURLが届くURLをクリックすると登録手続きに進む。
②本人確認書類の提出
本人確認の画面に遷移するため、国籍と提出する本人確認書類を選択する。
本人確認書類の提出方法には、「スマホで本人確認」と「書類アップロードで本人確認(スマホまたはPC)」の2種類がある。
スマホで本人確認を選べば、その場で本人確認書類と顔写真を撮影し、アップロードするだけで口座開設が完了できるためおすすめだ。
さらに、マイナンバーカードを本人確認書類として撮影すれば、口座開設後の初期設定時に必要なマイナンバーカード登録を省略できる。
本人確認方法 | 本人確認書類 | 初期設定時のマイナンバー登録 |
---|---|---|
スマホで本人確認 | マイナンバーカード | 不要 |
運転免許証 | 必要 | |
書類アップロードで本人確認(スマホまたはPC) | マイナンバーカード運転免許証住民票の写しなど | 必要 |
③名前や住所の入力
本人確認書類の提出が終わると、名前や住所などの入力画面に遷移する。
楽天会員の場合は自動で情報が入力される。ただし、提出した本人確認書類の内容と情報が一致しない場合は口座開設に時間を要することもあるため、内容に誤りがないか確認しよう。
④特定口座・NISA口座の選択
特定口座の選択画面になると、3つの選択肢が表示される。会社員などで源泉徴収されており、確定申告を自分で行う必要がない人は「開設する(源泉徴収あり)」を選択するとよい。
確定申告を行う必要がある場合は「開設する(源泉徴収なし。確定申告が必要)」を選択する。
NISA口座は「開設する」を選択する。
なお、NISA口座を同時に開設できるのは一つの金融機関のみとなっている。もし、すでにほかの銀行や証券会社でNISA口座を所有している場合は「他社から乗り換える」を選択しよう。
⑤楽天サービスの申し込み有無の選択
最後に他の楽天サービスの申し込み有無を選択する。
選択が必要なサービスは、「楽天カード」、「楽天銀行」、「楽天FX」、「信用取引口座」の4つだ。
このうち、楽天カードと楽天銀行は証券口座と同時に申し込むのがおすすめだ。
楽天カードを使って新NISAつみたて投資枠で投信積立をすることで、月10万円までの積立金額に対してポイント還元を受けられる。証券口座へ入金する手間も省けるので、使わない手はないだろう。
また楽天銀行も、楽天証券と口座を連携する「マネーブリッジ」の登録をすれば、資金移動がスムーズにできる。普通預金残高300万円以下の部分の金利が通常の5倍となるメリットもある。
一方、楽天FXと信用取引の口座に関しては、新NISAの取引のみを考えている人にとっては不要だ。後からでも申し込みできるため、必要になった際に口座を開設するとよいだろう。
⑥パスワードの設定
最後に楽天証券にログインする際のパスワードを設定して、重要書類へ同意したら手続きは完了する。
審査完了後、最短翌営業日にログインIDがメールで送付され、各口座で取引できるようになる。
\簡単6ステップで始められる/
楽天証券のNISA利用者必見!5万円の景品が当たるキャンペーン開催中
楽天証券では9月30日まで、抽選で5万円分の景品が当たる「NISAで真夏のお宝ハンティングキャンペーン」を開催中だ。
楽天証券の新NISAで投資する人は、口座開設完了後に公式サイトからエントリーしよう。
新NISA口座のつみたて投資枠で3,000円以上の積立設定(2024年9月30日までに約定)をし、成長投資枠で国内株式や外国株式、投資信託を買い付けることで、抽選に参加できる。
「お買いものパンダグッズコース」、「体験カタログコース」、「ポイントコース」のいずれかを選んで応募すると、抽選で5万円相当の景品が当たる。抽選で外れた場合も、Wチャンスで200ポイント当たる可能性がある。
\キャンペーンは9月まで/
楽天証券での新NISAつみたて投資枠(旧つみたてNISA)の買い方
楽天証券の新NISAつみたて投資枠で投資信託を購入するには、スマホやPCのブラウザから取引する必要がある。
楽天証券には、日本株や米国株を取引できるスマホ株アプリ「iSPEED」があるが、投資信託の購入はできないので注意しよう。
ここからは、ブラウザから楽天証券の新NISAつみたて投資枠で投資信託を買い付ける方法を紹介する。
①楽天証券にログインする
まず、楽天証券の公式サイトにログインする。
②投資する銘柄(ファンド)を選ぶ
トップページからNISAを選択し、銘柄の検索画面を開いて投資する銘柄(ファンド)を選ぶ。
すでに投資する銘柄が決まっている場合は、ファンド名で検索しよう。銘柄が決まっていない場合は上部の「探す」から検索するとよい。
銘柄を選択すると、以下の画面が出てくるので、「積立設定」を選択する。
③積立設定する
「積立設定」を選択し、毎月の積立金額を入力する。
金額入力後、引き落とし方法を選択する。おすすめはポイントが貯まる「楽天カードクレジット決済」もしくは「楽天キャッシュ(電子マネー)」だ。
クレジットカード決済の場合、「積立指定日」は選択できずあらかじめ設定された日にちとなる。
- 2021年6月19日以前にはじめて積立をした場合:毎月1日(固定)
- 2021年6月20日~2024年8月24日にはじめて積立をした場合:毎月8日(固定)
- 2024年8月25日以降にはじめて積立をした場合:毎月12日(固定)
楽天キャッシュ、もしくは楽天銀行マネーブリッジを選択した場合は毎月1日〜28日の中から日付を指定する。
その他金融機関を選択した場合、毎月7日か24日を選択できる。また、特定の月に積立金額を増やす「ボーナス設定」も可能だ。
④目論見書を確認する
全ての設定が完了すると、目論見書の確認画面になる。
目論見書とは投資信託の説明書で、投資の判断に必要な重要事項が書かれているため、購入前に一度目を通しておこう。
確認が終わると、積立決済の手続き完了画面に遷移し、操作は完了だ。
【新NISAを始める前に】楽天証券のおすすめ設定
楽天証券で新NISAを始める前にしておくべき設定を2つ紹介する。
クレカ積立用のクレジットカードを登録する
楽天証券の新NISAつみたて投資枠で投信積立をするなら、クレカ積立用のクレジットカードを登録しておこう。
クレカ積立とは、投資信託の積立投資をクレジットカードで決済することで、積立金額に応じたポイントが貯められるサービスだ。
決済方法をクレジットカードにするだけで入金の手間が省略でき、ポイントを貯められるため、投資信託の積立投資をする人は使わない手はない。
楽天証券は楽天カードによるクレカ積立に対応しており、銘柄やカードの種類に応じて積立金額の0.5%〜1.0%の楽天ポイントが付与される。
例えば、通常の楽天カードで毎月3万円のクレカ積立を続ければ、1年間で1,800ポイントを獲得できる。
クレジットカードの登録手続きは公式サイトから行うことが可能だ。
マイメニューの「お客様情報の設定・変更」から、各商品に関する設定の「投資信託」を選択。
「投信積立:引落設定」画面の楽天カードクレジット欄にある「変更」ボタンから、クレジットカード情報を登録できる。
楽天銀行と連携する
楽天銀行との連携も、新NISAを始める前にやっておきたいおすすめの設定だ。
楽天銀行の口座を開設して楽天証券と連携する「マネーブリッジ」に登録すると、次の3つのメリットを得られる。
- 資金移動の手間が省ける
- 高金利で預金できる
- 楽天ポイントが貯まりやすくなる
通常、楽天証券で金融商品を購入するには銀行口座から証券口座に資金を移動する必要がある。
マネーブリッジの登録をすれば、楽天銀行の預金残高が自動で証券口座残高に反映されるため、資金移動の手間をかけずに取引ができる。
また、マネーブリッジの登録をすると、楽天銀行の普通預金金利が通常の最大5倍にアップする。
そのため、銀行預金でできるだけ多くの利息を受け取りたい人にも、楽天証券と楽天銀行の連携はおすすめだ。
さらに、マネーブリッジの登録をして「ハッピープログラム」にエントリーすれば、楽天ポイントも貯まりやすくなる。
ハッピープログラムでは、預金残高や取引件数によって最大でATM手数料(※)が月7回無料、他行振込手数料が月3回無料、さらに楽天ポイントの獲得倍率が3倍に上がる。
他行からの振り込みや他行への振り込み、ATMからの入出金、給与・賞与・年金の受け取りなどをすることで楽天ポイントを獲得できるため、楽天ポイントを貯めたい人にもメリットがある。
楽天銀行口座は無料で開設でき、マネーブリッジは楽天証券の公式サイトにログイン後、TOPページから簡単に登録できるので、ぜひ設定しておこう。
\楽天銀行との同時開設はこちら/
楽天証券の新NISAでよくある質問
- 楽天証券のNISA口座開設に要する日数は?
- 税務署での口座開設審査が必要になるため、楽天証券のNISA口座開設には通常1〜2週間程度かかる。スケジュールに余裕をもって口座開設の手続きをしよう。
- 楽天証券の新NISAつみたて投資枠の銘柄はiSPEEDから買える?
- 楽天証券のスマホ株アプリ「iSPEED」では、新NISAつみたて投資枠の銘柄は購入できない。iSPEEDで取引できるのは国内株式、米国株式に限られているからだ。新NISAつみたて投資枠の投資信託を購入するにはスマホやPCのブラウザから手続きする必要がある。
- 楽天証券の新NISAつみたて投資枠でおすすめの銘柄は?
- 楽天証券の新NISAつみたて投資枠では2024年9月5日現在、投資信託を238本取り扱っている。その中でも、過去の運用成績が比較的良く、コストも低いおすすめ銘柄は次の10本だ。
楽天証券でおすすめの銘柄それぞれの銘柄の詳細はこちら。
- ・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- ・楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(略称:楽天・オールカントリー)
- ・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- ・楽天・S&P500インデックス・ファンド(略称:楽天・S&P500)
- ・eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- ・eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
- ・eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)
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