“上手な付き合い方”が求められている

これはスマホの使い方に限らず日常のコミュニケーションも同じでした。東大生の親御さんに話を聞いてみると、あらゆることでしっかりと「悩ませる」というのも特徴的で、コミュニケーションの中で「相手に考えてもらう」ということに主眼を置いている場合が多いです。

ニュースを見ていても、「これについてどう思う?」と聞く。進路に関してやテストの結果に対しても、「自分ではどう考えている?」と思考プロセスを尋ねる。その上で、「わかんないよ」と返されたら、「いやいや、もうちょっと深く考えてみようよ」と尋ねてみる。このようにして考えさせる時間があるからこそ、成績向上にもつながっていると考えられます。

リビングで母親と一緒にスマホを見ている女子高生
写真=iStock.com/itakayuki
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逆に言えば、考えるためにスマホを使うことには制限を設けるべきではないと思います。答えを調べるためにスマホを使うと思考力が下がりますが、考える時に必要な情報を集め、その素材を使って思考するための材料を集めるようなスマホの使い方は、逆に“頭を良くしてくれる”のではないでしょうか。東大生の家庭のように、まずしっかり考えさせたうえで、情報を補う手段としてスマホをうまく使いこなしてもらうことが重要に思います。

スマホは、もはや生活の一部で完全に手放すことはできません。「スマホを子どもに買い与えない」みたいな極端な解決策は無意味ですし、反発されて勉強どころの話ではなくなってしまうかもしれません。であるならば、今回紹介した東大生の家庭のルールなどを参考に、親御さんたちも「スマホとの向き合い方」を学び、それを子どもに伝え、上手な付き合い方を実践していくことが求められているように感じます。ぜひ参考にしてみてください。