「中毒になりやすい仕組み」を教える
SNSやゲームなど、デジタル系のサービスは、使う人に「もっとやりたい」と思わせるためのさまざまな工夫をしていて、中毒になりやすい仕組みになっていることを、子どもの考えを聞いたうえで、親から主体的に「教える」べきこともあります。
例えば、SNSにはその人がどのような情報に反応したかを分析して、その人が食い付きそうな広告や投稿を意図的に見せるアルゴリズムが組み込まれ、またゲームには課金や継続を促す仕組みが埋め込まれていることなど、大人でも忘れてしまいがちな事実を一緒に学び直すといいでしょう。
SNSの場合は、実際は限られた一握りの人だけのことなのに、頻繁に自分の画面に出てくると「周りのみんながそうしているのに、自分だけがやっていない」と勘違いしやすいこと、早いペースで流れてくる友達からの情報に、すぐに反応しなくてはいけないように思ってしまいやすいこと、フォロワー数や「いいね」の数が少ないと不安になったりして、気持ちが乱れやすいことなども、親から具体的に説明してあげた方がいいと思います。
いやな思いをしたら逃げてもいい
誰かから攻撃されたり、理不尽な扱いを受けたり、いやな思いをしたりした場合には、自分から離れて、逃げてもいいとも教えてあげたいです。SNSというのは、一つひとつのコメントに、すぐに反応しなくてはいけないかのようなプレッシャーがありますが、実際はコメントやレスポンスに反応する必要も、そもそもそれを見る義務もないものです。
デジタル機器に関する話をしようとすると、子どもの方は「きっと説教されるんだろうな」と構えることが多いでしょう。そうならないためにも、こうした対話をする時には、子どもの話をさえぎらないこと、子どもの意見について頭ごなしに「正しい/間違っている」といった判断をしないこと、「私」を主語にした「“I” message」(アイ・メッセージ)で親の気持ちを伝える、また事実と意見を分けて伝えることに、気を付けるとよいと思います。
こうして、良いところ、悪いところや注意点などを親子で共有できたら、二つ目のステップ、ルール作りに進みます。先に対話しておくことで、なぜルールが必要なのかという理由について納得感が高くなると思います。


