「偽陽性」の疑いがある

麻衣さんが受けたNIPTの結果は「8番染色体部分重複の疑い」。23対ある染色体のうち8番目の染色体で、一部分が重複しているという変化だった。

臨床遺伝専門医という資格も持つ藤田医師は文献を調べつつ、他の専門家にも相談した。すると、もし重複範囲が少しずれているなら、まったく違う意味をもつことがわかった。