高齢者世帯はスマホに慣れる練習を

窓ガラスを割る音などに気づいた場合は、素早く寝室等にこもり、鍵をかけ、警察に通報します。犯人との接触を避け、身を潜めて隠れることです。

通報を受けた警察は、地域にもよりますが、統計上平均8分台で現場に到着するので、それまで息を潜めて犯人に気づかれないようにします。

パトカー
写真=iStock.com/kuremo
※写真はイメージです

警備会社の防犯システムに加入するのもおすすめです。万が一の時は警報音が出て自動通報し、一番近くにいる警備員が駆け付けるサービスを利用するのは、いざという時に命を守る対策となります。警報音が聞こえたら、素早く寝室に鍵をかけて隠れ、念のため警察にも通報します。

闇バイト強盗事件では、高齢者や女性だけの家が被害に遭う傾向が見られました。素早く危険を察知して、とっさの行動やスマートフォンによる通報ができるように普段から意識しておくことが重要です。

荷物を受け取るときにも警戒すべき

集合住宅の場合、侵入可能な場所が、中間階は廊下側のみ、1階と最上階は廊下側とベランダ側と限られているので、防犯対策としてはすべての鍵をかけておくことが基本になります。

自己所有でもベランダと廊下は共用部分(自己所有外)になるので、防犯対策は規約等を確認のうえ、可能であれば行ってください。賃貸の場合は、必ず管理会社や大家さんの承認を得たうえで、玄関や窓の強化、鍵やサッシの設置などを行ってください。

ベランダ
写真=iStock.com/Kunihito Ikeda
※写真はイメージです

オートロックがある物件は、共用玄関から住民と一緒に中に入る「共連れ」に注意します。後ろを振り返り不審者がいないかどうか、確認することです。

女性の一人暮らしの場合は、1人しか住んでいないと気づかれないように洗濯物の干し方を工夫する、郵便物を溜めない、出勤・帰宅時間など生活サイクルを知られないようにするなどに注意しましょう。

戸建てと集合住宅の防犯で共通していることなのですが、ドアを開けて宅配の荷物を受け取らないことです。家の中を覗かれたり、押し入られたりする可能性があるので、インターホン越しに玄関前に置いておくよう頼んでください。

留守中の置き配はしないほうがいいですね。住所と名前を確認され、留守と分かり不用心です。宅配ボックスがあれば利用するか、コンビニ受け取りにするなど工夫しましょう。