守るべきもの、挑戦すべきもの

野田米菓創業80年の看板を背負った恵子さんは、「守るべきもの」と「挑戦すべきもの」を見極めて独自の経営スタイルを確立していった。

まず、ゆるがせないのは、創業以来の「本物志向」の精神だ。あられの命であるもち米には、“日本一”と謳われる滋賀県産の滋賀羽二重もち米と、もち米の中で最高品種のヒメノモチをブレンドする。海苔・海老・ごぼうなど、風味を決定づける素材も国産にこだわり抜く。「国産の原料が手に入らなくなったら、その味のあられは終了です」。恵子さんの声には迷いがない。