「首都圏模試センターの偏差値表」がいい
では、具体的な学校探しのコツをお教えしましょう。まず、模試の偏差値表を見ます。できれば、学校がたくさん載っている首都圏模試センターの偏差値表がよいでしょう。そして、それを10ずつ、5ずつに区切っていきます。それぞれ区切った中で、一番のお気に入りを探すのです。
これまでお伝えしてきた校風を意識しつつ偏差値表を縦に見ていくと、どの校風の学校も縦に広く存在していることがわかります。気に入った学校があったら、それに近い校風の学校を、他の偏差値の高さで探してみましょう。
「偏差値75~70なら○○中学が一番いいかな」「70~65なら□□中学!」「65~60ならここかな」「40~35なら☆☆中学だね!」と、それぞれの偏差値帯でのベストを発見するつもりで学校を見ると、フラットな視点でその学校の良さを発見できるでしょう。
最後に、誰がどのように偏差値を気にすべきなのかを確認しておきます。「偏差値が足りない」「偏差値を上げなくては」と気にして行動すべき人は本人です。親ではありません。
「この偏差値を切るようなら中学受験をやめる」「この偏差値以上の学校に受からなければ意味がない」といった恐ろしいセリフを使って子どもを動かそうとする親が世の中にはいるようです。
“目標を追い求める”のは受験生本人
ですが、結果、実績だけを求め「それに達していないならやめろ」と迫るのは、パワハラ的手法です。できるだけ早くやめるようにしましょう。
とはいえ、志望校に偏差値が届いていない状況をよしとするわけではありません。親が急かして追い詰めるのではなく、本人が追い求めるところを親は見守るのです。「どうすれば届くかな?」という課題に、わが子が試行錯誤しながら立ち向かう姿を、後ろからそっと見守るのです。そして、わが子が安心して戦えるよう安全を確保することに心を配るのです。
「この学校にはまだ偏差値がいくつか足りていないけど、それでも合格を目指すためにできることはあるかな?」
「まだ80%偏差値には届いていないけれど勝負はできる。安全な合格を確保した上で挑戦できるようにしよう!」
目標を追い求めるのは本人の仕事で、安全を確保した上で応援するのが親の仕事なのです。

