当面はシリコン型を利用、いずれペロブスカイトを追加
実用化が始まり、一般に浸透するのはまだしばらく先のことになりそうだが、実用化が進めば、太陽光発電は現在よりもっと身近なものになるのではないだろうか。
日当りのあまりよくない場所で、屋根だけではなく、壁や窓への設置も可能で、住居のあらゆる場所での発電が可能になる。それもコスト的には、現在のシリコン太陽電池より安くなりそうなので、さまざまな部位に設置して、発電量も多くなり、光熱費ゼロを実現できるようになるかもしれない。発電量によっては、余剰電力を売電することで、収入を得ることができるようにもなるだろう。
ただ、それはまだしばらく先のことなので、現状ではシリコン太陽電池を設置して、再生可能エネルギーによって地球環境に貢献しながら、光熱費の低減を図るようにしたい。その上で、ペロブスカイト太陽電池の本格的な普及が始まったら追加で窓や壁などにも設置する形で、発電量の拡大を図り、地球環境の維持に貢献することを考えるのがいいのではないだろうか。
1952年生まれ。住宅・不動産分野を中心に新聞・雑誌・単行本の取材、執筆、講演、セミナー講師など幅広く活動。著書に『2017-2018年度版 住宅ローン相談ハンドブック』『よくわかる不動産業界』など。