実際に「玄関を片づけた人」のその後…

玄関を片づけたら、お金が貯まるようになったという受講生の方は、多くいらっしゃいます。「サブスクをやめた」「ビニール傘を買うのをやめた」と話す方がいちばん多いですね。

また、靴を買い直したという方もいらっしゃいました。靴を見直して、自分がこんなにボロボロな靴を履いていたんだ、ということがわかり、すぐにダメにならない品質のよい靴に買い直された。それからは、その一足を大事にするようになり、他の靴が欲しいとスペースを埋めることがなくなったとうれしそうに話してくださいました。

そのほか、玄関を片づけてから、「子どもが自分で靴をそろえるようになった」「習い事の道具を自分で片づけるようになった」、という声も。大人の負担が減って助かっているようです。

玄関の片づけは「家族の命」を守る

最後につけ加えたいのは、玄関がきれいになれば、お金が貯まるだけでなく災害時も非難しやすくなるということ。家族の命を守るためにも、玄関の片づけは大事なのです。

玄関の管理者は、自分一人ではなく、家族全員。自分が管理しなければ、と負担を抱え込むのはやめましょう。家族みんなで話し合って、責任を分け合いましょう。

今の玄関が「帰りたい玄関になっていない」という人は、ぜひ新年の始まりに、みんなが帰りたいと思える玄関、お客様がこんにちはと気持ちよく来られる玄関になるように、家族で見直してほしいですね。

玄関を片づけて、一年の幕開けを気分よくスタートしましょう。

構成=池田純子

西崎 彩智(にしざき・さち)
お片づけ習慣化コンサルタント Homeport代表

1967年生まれ、岡山県出身。大学卒業後、住宅メーカーのインテリアコーディネータとして従事。結婚し、20年専業主婦を経験したが離婚。その後はヨガスタジオの店長としてスタジオに通う多くの女性のさまざまな相談に応じる。2015年、得意の片づけを生かして起業。お片づけ習慣化講座「家庭力アッププロジェクト」修了生は全国で3000名を上回る。