元内親王から選ばれてきた戦後の祭主

なぜそうした事態が続いたのか。はっきりとした理由が説明されているわけではない。

だが、『日本書紀』に記された伊勢神宮成立の経緯を見ると、はじめ宮中に祀られていた天照大神が疫病を引き起こしたため、天皇から引き離され、遠く伊勢の地に祀られるようになったと述べられている。天皇が天照大神に近づくと災いが起こる。古代の人々には、そうした思いがあったものと推測される。