残業するより翌朝の方がよい

●企画の立案をする

朝は発想力がアップするので、クリエイティブな作業に適しています。

●ルーティンワークをまとめてこなす

日本ファイナンシャルアカデミーの代表を務める泉正人さんは、ルーティンワークをまとめて処理すると、次の3つのメリットが得られると述べています。

「1 メールや電話など、邪魔が入らないので集中しやすい
2 細かい作業をひとまとめにすることで集中力が切れない
3 その結果、タスクが朝に片づくので、その後の思考系の作業に集中できる」(『最新「仕組み」仕事術』/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

●前日積み残した大事な仕事を就業時間前に終わらせる

残業中は脳の生産性が落ちるため、早く帰って早く就寝し、翌朝に回します。残業をするより、朝の時間に作業をしたほうが、短時間で終わらせることができます。

ノートパソコンに入力する手のクローズアップ
写真=iStock.com/dusanpetkovic
※写真はイメージです

朝の運動でさらに脳を活性化

●情報収集をする

元LINE代表取締役社長の森川亮さんは、情報収集に時間が取られている人に向けて、「日頃の情報収集は朝10分」とアドバイスしています。

「私は情報収集の時間は朝に確保しています。

チェックするのは10件くらいのニュースサイトと紙の新聞。量は多いかもしれませんが、基本的には見出し読みなので、その場でじっくり読む記事は多くありません」(『すべての仕事は10分で終わる』/SBクリエイティブ)

情報収集をするときは、漫然とニュースサイトなどを見るのではなく、

「必要な情報(学びのある情報)以外は読まない」
「自分の専門領域以外の情報は読まない」

ようにすると時間をムダにしません。

●ウォーキングやストレッチをする

「仕事や勉強をする前に軽い運動をすると、さらに脳が活発に動くようになる」という意見もありました。

コンサルタントの安田正さんは、脳の働きをピークまで高めるために、「ウォーキング」をすすめています。

「朝起きてすぐにエンジン全開にできる人はいません。体は起きても、脳はまだ眠った状態です。(略)そこで、気持ちよく起きるために、ちょっとした『儀式』を行ないます」(『面白いほど役に立つ図解 超一流の時間力』/日本文芸社)と述べ、おすすめの儀式として、「小一時間のウォーキング」を挙げています。

◆朝のウォーキングの効果
●脳が刺激され、脳全体が覚醒する。
●メラトニン(眠りを誘うホルモン)が抑制され、目が覚める。