※本稿は、ロッコ『主役はいつも“私自身”フランス人に学んだ「本当の感性」の磨き方』(大和出版)の一部を再編集したものです。
恥ずかしがり屋の習い事
一般的に、保育学校に入学後の3歳~4歳頃から学校外での習い事をはじめますが、「フランスらしいな」と感じる子どもの習い事と言えば、演劇(Théâtre=テアトル)です。
新学期は、親同士で習い事の情報交換が盛んになるのですが、なかでも「なるほど!」と感じたのは「恥ずかしがり屋の子どもは、演劇で克服する」と言われていることです。
日本で演劇と言うと、芸能界を目指している子のイメージが強いですよね。一方、フランスでは、演じることを通して、「主張を恐れず、自信を持って発言できるようになる」といった効果があるそうです。
実際、恥ずかしがり屋で挨拶もできなかった子が、1年後、学習発表会で主役を演じる姿に驚いたことも覚えています。
こんなふうに、日本とフランスの教育や習い事の考え方を知ることで、その国の人たちの生き方が見えてきますね。
相手の言葉をしっかり受け取る
先日、次男の三者面談がありました。
テストで満点だったことを先生から褒められたのですが、本人は照れて終始真顔。
最後はとうとう、うつむいてしまい、これには私も先生もびっくりしてしまいました。
そんな次男に対して、先生からの「褒められ上手にならなきゃね!」との声かけは素敵でした。
これぞ、堂々と生きるフランス人! 彼らの原点を感じる言葉だと思いました。
大人の私も同じです。謙遜しすぎず、「ありがとうございます!」と笑顔で感謝すること。
相手の言葉をしっかり受け取ることから意識したいと思っています。